「1歩先」「3歩先」の仕様を比較

「1歩先のつくりかた」「3歩先のつくりかた」で採用している仕様を紹介します。2020年までに適合が義務化される予定となっている「平成28年省エネルギー基準」相当の仕様と比較してみましょう。

「1歩先」「3歩先」の差は外壁と開口部です。「1歩先」の外壁に付加断熱を施し、開口部には1ランク高い性能の建具やガラスを採用すると、「3歩先」の性能(UA値0.34 W/(㎡・K))まで引き上げることができます。
「1歩先」の仕様は「平成28年省エネルギー基準」と比較すると、さほど高いハードルではないことがわかりますね。

「平成28年省エネルギー基準」相当(5〜7地域)
UA値 0.87 W/(㎡・K)
「1歩先のつくりかた」相当
UA値 0.46 W/(㎡・K)
「3歩先のつくりかた」相当
UA値 0.34 W/(㎡・K)
天井 グラスウール10K 200mm 高性能グラスウール16K 200mm 高性能グラスウール16K 200mm
外壁 グラスウール16K 100mm 高性能グラスウール16K 100mm 高性能グラスウール16K 100mm+押出法ポリスチレンフォーム保温板3種 30mm
押出法ポリスチレンフォーム保温板3種 65mm 押出法ポリスチレンフォーム保温板3種 90mm 押出法ポリスチレンフォーム保温板3種 90mm
土間床など 押出法ポリスチレンフォーム保温板3種 50mm 押出法ポリスチレンフォーム保温板3種 50mm 押出法ポリスチレンフォーム保温板3種 50mm
アルミ複層ガラス(4mm以上10mm未満) APW330
Low-E複層ガラス 遮熱タイプ ブルー アルゴンガス入 樹脂スペーサー
APW430
ダブルLow-Eトリプルガラス 日射遮蔽型 ニュートラル アルゴンガス入 樹脂スペーサー
(APW330を採用する場合、外壁の付加断熱の厚さは90mm必要になります)
玄関ドア ヴェナート D4仕様(4.07) ヴェナート D2仕様(2.33) InnoBest D50(1.35)
樹脂複合枠仕様 採光付

上記の試算は、「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説 Ⅱ住宅」標準住戸のプランを用いて計算しています。設計の目安としてご利用ください。

「1歩先」「3歩先」のつくりかたを実践しよう

断熱・気密の性能を上げるための断熱材の種類や厚みは、住宅の外皮面積や建設する地域によって異なります。
外皮性能を計算し、「1歩先」「3歩先」のつくりかたを実践しましょう。

設計している物件の外皮性能を計算したいときは…

住宅の外皮性能を計算して、外皮基準の判定と一次エネルギー消費量算定に必要な外皮性能を出力できるソフトを使ってみましょう。YKK APの製品も参照できますので、とても便利です。

YKK AP外皮性能計算ソフトのダウンロード

窓の種類と性能を知りたいときは…

「平成28年省エネルギー基準」に対応したYKK APの製品については以下のページで紹介しています。

YKK APの対象製品(平成28年省エネルギー基準対応)

寒冷地(1~3地域)や温暖地域(4~7地域)の推奨仕様とUA値を知りたいときは…

「APW樹脂窓シリーズカタログ」では、建築物省エネルギー法の地域区分ごとに、ZEHにおける強化外皮基準の平均熱貫流率(UA値)の基準値に対応した仕様例を紹介しています。

APW樹脂窓シリーズカタログ(ZEH編)

※ZEH:Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略。住まいの断熱性・省エネルギー性能を上げ、さらに太陽光発電などによってエネルギーを生み出すことにより、年間の一次消費エネルギー量(空調・給湯・照明・換気)の収支をプラスマイナス「ゼロ」にすることをめざす住宅。

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